『日本語と日本文学』バックナンバー
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第40号 2005/02/28刊行
- 「高瀬舟」の語り
松本 修 - 柿本人麻呂の対句表現
田中 真理 - 『浮世物語』における〈話材〉の独立と浮世観
松本 健 - 堀辰雄におけるアンリ・ポアンカレ受容―「芸術のための芸術について」を中心に―
兪 在真 - 太宰治「トカトントン」論―磔刑の音に消される〈トカトントン〉の幻聴―
厳 大漢 - 死者の語りという戦略―安部公房『変形の記録』論―
ゴーシュ・ダスティダー デバシリタ(Ghosh Dastidar, Debashrita) - 大江健三郎「狩猟で暮らしたわれらの先祖」論―漂泊するわれらの先祖あるいは異族―
宋 仁善 - 明治30年代の小説における性差と文末表現
任 利 - 所有物主語の受身文から持ち主の受身文への置き換えについて―自然さの違いを生じさせる要因を中心に―
裵 銀貞
第39号 2004/08/31刊行
- 菅原道真と「逍遥遊」
谷口 孝介 - 『今昔物語集』本朝世俗部の仏教的背景―巻二十八をめぐって―
舩城 梓 - 山口素堂の漢詩文の特色について
黄 東遠 - 島崎藤村「哀縁」論―芭蕉の詩法と情死の境と―
五十里 文映 - 誇張表現としてのホド構文
井本 亮 - 日本語とタイ語の現場指示―「コレ」と「annii」の対照的な分析―
Saranya Kongjit (コンジット サランヤー) - 「少しずつ」構文と進展の意味―「動作の進展」と「変化の進展」―
宮城 信 - 国語教科書における口語文体選択の契機―『沖縄県用尋常小学読本』の編集方針について―
甲斐 雄一郎
第38号 2004/02/29刊行
- 異装の女君―『有明の別れ』における主人公の造型―
北田 久美 - 『去年の枝折』の再検討
金 京姫 - 芥川龍之介「片恋」論―チャップリン流行下における〈西洋の曾我の家〉表象から―
鷲﨑 秀一 - 「詩劇」の試み―「マチネ・ポエティク」、「雲の会」と三島由紀夫「邯鄲」―
天野 知幸 - 韻律接中辞と左接性―日本語オノマトペの強調語形成―
那須 昭夫 - イベント補部を量化する副詞的数量表現―度数副詞と遊離数量詞の共通性―
佐藤 香織 - 『かさこじぞう』(岩崎京子)を読む―作品世界の一貫性をとらえる〈読み〉―
山下 直
第37号 2003/08/31刊行
- 『竹斎』の瘡気療治
松本 健 - 成長の経路―「一つの脳髄」にみる小林秀雄の〈青銅時代〉―
岡田 浩行 - 堀辰雄「聖家族」論―作中のラファエロの絵画をめぐって―
兪 在真 - 条件形式による注釈節の性格について―「~言えば」の分析を中心に―
亀田 千里 - 慣用句の意味を分析する方法
石田 プリシラ - 室町時代における漢字音の清濁―『玉塵抄』と『詩学大成抄』を中心に―
李 承英 - 証拠性判断を表す副詞について―「どうやら」と「どうも」を例に―
張 根壽 - 小砂丘忠義の綴方教育、その「教育の事実」
飯田 和明
第36号 2003/02/28刊行
- 婦人文芸雑誌『処女地』と島崎藤村―大正期の婦人雑誌および婦人運動における『処女地』の位相―
李 志炯 - 佐藤春夫における文明批評の方法―「魔鳥」論―
朱 衛紅 - 日遠の声調と清濁卓立表示について
中澤 信幸 - 「ヘルンさん言葉」再考―その特質とピジン性の検証―
金沢 朱美 - 情態副詞「セイセイト(清々ト)」の発生―抄物における「X字(原漢文)⇒XXト・ニ(抄文)」という表現法を通じて―
劉 玲 - 使役を表す「ようにする」「ようにさせる」
金 憙成 - 性差マーカーの「自然さ」―小説中の会話文と実際の会話との比較―
Ruth Vanbaelen (ルート ヴァンバーレン) - 名詞句内のとりたて詞「ばかり」について
茂木 俊伸 - 文章表現における題材の認識方法―文脈指示の機能に基づく意見文の分析を通して―
小林 一貴
第35号 2002/08/31刊行
- 前田夕暮・自由律短歌成立の背景
久留原 昌宏 - 一九一〇年代の毒婦の芝居と谷崎の描く女性―「饒太郎論」―
張 栄順 - 〈涙〉の趣向・脚色の変容―『二人比丘尼色懺悔』論―
馬場 美佳 - 島崎藤村『子に送る手紙』における〈内〉と〈外〉―ジャンル区分の曖昧性に見え隠れするもの―
李 志炯 - 佐藤春夫『女誡扇綺譚』論―「私」と世外民の対話構造が意味するもの―
朱 衛紅 - 「超現実主義」からの出発―花田清輝「童話考」、「悲劇について」―
渡邊 史郎 - 『捷解新語』における音注配置の原理―日本語学習書としての規範性の解明を中心に―
趙 來喆 - 「せっかく」の意味と用法―「前提」との関わりを中心に―
呉 珠煕 - 「様態・付帯状況」の複合動詞の組み合わせ
何 志明 - 話し合い指導における教材化研究―談話理論による大村はま「話し合い指導の手引」の分析―
長田 友紀
第34号 2002/02/28刊行
- 川端康成の自然観―『雪国』をとおして―
金 采洙 - 後期江戸語敬語体系における<あなた・おまへさん>
小島 俊夫 - 後白河院と天狗―延慶本『平家物語』における天魔、魔縁、天狗を中心に―
朴 恩姫 - 太宰治の「十二月八日」と雑誌『婦人公論』をめぐって
李 顯周 - 『大鏡』の実名使用の表現効果
金 仁珠 - 日本語の複合格助詞「について」と中国語の介詞<关于>―その対応関係を中心に―
馬 小兵 - 「お吉殺しの場」(『女殺油地獄』)の修辞学的分析―説得力をコントロールする修辞技法―
柳沢 浩哉
第33号 2001/08/31刊行
- 後期江戸語敬語体系における言語行動の〈場〉
小島 俊夫 - 近世初期の法華経字音学における『韻鏡』の扱いについて
中澤 信幸 - 〈書き手〉の時間・顕在化する「今」―志賀直哉『和解』論―
渡部 茂樹 - 〈著者〉のパフォーマンス―尾崎紅葉「伽羅枕」論―
馬場 美佳 - 三島由紀夫「ニオベ」論―フランス現代演劇ブームとの距離をめぐって―
天野 知幸 - 〈指示副詞+係助詞〉の諸形式について
柴田 敏 - 「AヲBダト思ウ」と「AヲBト思ウ」
阿部 二郎 - ヲ格句を伴う移動動詞句について―アスペクト的観点からの動詞句分類における位置づけ―
川野 靖子 - 授業「文法を考える」―「あいまいな文」と「文の不自然さ」の検討を中心に―
安部 朋世 - 昭和初期文法教育における「実用」と「知識」―橋本進吉『新文典』編纂の背景―
森田 真吾
第32号 2001/02/28刊行
- 宗于集の本文系統―時雨亭文庫二本を加えて―
藤田 洋治 - 『元三大師御鬮諸鈔』考
大野 出 - 「鼻」におけるベルクソン哲学の陰影
高橋 龍夫 - 『蓑虫説』における「蓑虫」の意味
黄 東遠 - 異質な二つの語りと子供の〈独立〉の内実―島崎藤村『嵐』論―
李 志炯 - モの〈提題〉性―現代日本語の場合―
三井 正孝 - 授受動詞の意味論的研究―「もらう」「買う」「借りる」を中心に―
金 珉秀 - カラ・ノデ節中の述語の「同時型スル形」
賈 朝勃 - ノデ節、カラ節のル形とタ形について
神永 正史 - ALLガイドラインの外国語カリキュラム史上における位置づけ
齋藤 亨子
第31号 2000/08/25刊行
- 表紙、目次、奥付
- 〈なまめく・なまめかし〉の意味
小島 俊夫 - 延慶本『平家物語』の成親説話考(上)―怨霊譚を中心に―
朴 恩姫 - 書けない小説と〈書く〉決意―志賀直哉『和解』論―
渡部 茂樹 - 金史良文学に現れた白々教事件の影―「土城廊」・「太白山脈」・「海への歌」を中心に―
南 富鎮 - 大江健三郎の〈他者〉表象―『青年の汚名』をめぐって―
趙 美京 - 局面動詞について―「~始める」と「~出す」形の副詞的修飾成分との共起関係を中心に―
呉 鐘烈 - 明治期の二人称代名詞「アナタ」「オマヘサン」「オマエ」―その諸形と性差との関わり―
房 極哲 - 戦後期の国語教育目標における「習慣」と「態度」をめぐる概念
小久保 美子 - イギリス言語教育における標準英語(Standard English)の意味内容の変遷
中嶋 香緒里