今、世界は激動の時代を迎え、人文学はその存在意義を様々な形で問われています。
私たちがこうした状況のなかでフランスないしヨーロッパの言語文化、文学を研究する意味は何なのか。
改めてこの大きな問いについて熟慮し、真摯に応答する努力が求められています。
文芸・言語専攻、そして人文学学位プログラムでは、フランス文学およびフランス語言語学の大学院生が研究室を共有して常日頃、議論を交わしています。
語学研究にとっては文学の知識や発想は時にインスピレーションの宝庫であり、また文学研究にとっても語学の知識とセンスはテクストの深い読みを誘うきっかけとなります。
本研究会は日頃の研究の成果を公開し、自由な議論の場を作ろうという趣旨のもとで運営されています。関心のある方は教員、学生を問わず、参加を歓迎します。
日時:2024年12月20日(金)15:00-17:30
場所:対面(人文社会学系棟A101会議室)
15:10-15:40 陳 子晗(文学サブプログラム博士前期課程2年)
「『人間の大地』から見る「職業への責任」」
15:40-16:10 李静怡(文学サブプログラム博士後期課程1年)
「ムソルグスキー1872年から1880年の音楽-ダーウィンの影響-」
休憩10分
16:20-16:50 高橋 暖(文学サブプログラム博士後期課程3年)
「常套句を描くとはどういうことか?」
16:50-17:20 宮腰 駿(東京大学大学院言語情報科学専攻博士後期課程1年)
「Il ne manquerait plus que ça.の用法に関する一考察」
日時:2024年2月6日(火)14:00-17:30
場所:オンライン
14:10-14:40 陳 子晗(文学サブプログラム博士前期課程1年)
「敵ではない敵――『人間の土地』における「敵」の意識とイメージ」
14:40-15:10 沈 菲(文学サブプログラム博士前期課程1年)
「プロスペル・メリメの『カルメン』における人物の分析」
15:10-15:40 李静怡(文学サブプログラム博士前期課程2年)
「ムソルグスキーとリアリズムの音楽-1872年から1880年の音楽創作-」
休憩10分
15:50-16:20 高橋 暖(文学サブプログラム博士後期課程2年)
「サロートとバルトの愚かさ」
16:20-16:50 後庵野 一樹(文芸・言語専攻フランス文学領域5年)
「『中断された召命』における召命の本質について」
16:50-17:20 宮腰 駿(言語学サブプログラム博士前期課程2年)
「疑問文における条件法に関する一考察」
日時:2023年1月26日(木)15:15-18:05
場所:オンライン
15:20-15:50 李 静怡 (文学サブプログラム博士前期課程1年)
「ムソルグスキーとダーウィンの関係」
15:50-16:20 高橋 暖 (文学サブプログラム博士後期課程1年)
「サロートとフローベールのスノビスムに関する序説」
16:20-16:50 後庵野 一樹 (フランス文学領域5年)
「ピエール・クロソウスキー『中断された召命』における悪魔」
休憩10分
17:00-17:30 宮腰 駿 (言語学サブプログラム博士前期課程1年)
「フランス語の副詞franchementに関する一考察」
17:30-18:00 比内 晃介 (フランス語学領域5年)
「フランスの若年層による罵倒表現ta gueuleの使用に関する一考察
―グルノーブル都市圏での実態調査をもとに―」
日時:2022年1月25日(火)13:00-15:25
場所:オンライン
13:05-13:45 高橋 暖 (文学サブプログラム2年)
「ナタリー・サロートの正と負の文学」
13:45-14:25 比内 晃介 (フランス語学領域4年)
「グルノーブル都市圏における若年層の言語使用についての実態調査」
休憩15分
14:40-15:20 松田 里沙 (フランス語学領域5年)
「フランス語における記号表現émoticonの演出的機能」
日時:2020年10月16日(金)10:00-12:40
場所:人文社会学系棟A101会議室
10:00-10:40 比内 晃介 (フランス語学領域3年)
「フランス語でのゲーム実況における1人称代名詞jeの使用」
10:40-11:20 高橋 暖 (文学サブプログラム1年)
「ナタリー・サロート 『見知らぬ男の肖像』と『あの彼らの声が…』における対立の関係」
11:20-12:00 後庵野 一樹 (フランス文学領域5年)
「ピエール・クロソウスキーとデーモン」
12:00-12:40 松田 里沙 (フランス語学領域5年)
「日仏語におけるインターネットコミュニケーション上の言文一致表現」
日時:2019年10月15日(火)10:00-12:40
場所:人文社会学系棟A520会議室
10:00-10:40 比内 晃介 (フランス語学領域2年)
「グルノーブル都市圏における若年層の名詞形呼称の使用とジェンダーの横断」
10:40-11:20 松本 潮美 (フランス語学領域2年)
「日本の漫画における中性的な人物とフランス語
-池田理代子『ベルサイユのばら』を舞台に-」
11:20-12:00 松田 里沙 (フランス語学領域5年)
「フランス語のインターネット上の言語表象における図像性とその機能」
12:00-12:40 今野 安里紗 (フランス文学領域4年)
「マリー・ンディアイ作品における女性の自己表象としての処女懐胎」
日時:2018年10月16日(火)15:00-18:30
場所:人文社会学系棟A203会議室
15:00-15:40 比内 晃介 (フランス語学領域1年)
「フランス語における若者ことば verlan の言語学的・社会学的アプローチ」
15:40-16:20 松本 潮美 (フランス語学領域2年)
「おとぎ話におけるフェミニズム
Les Contes à rebours par Typhaine D.」
16:20-17:00 松田 里沙 (フランス語学領域5年)
「インターネット上での不特定多数とのコミュニケーションにおける言語表現
-ウェブジャーナルのコメント欄を例に-」
17:00-17:40 楊 鶴 (フランス語学領域5年)
「罵り表現としての « Espèce de … ! » に関する考察」
17:50-18:30 後庵野 一樹(フランス文学領域5年)
「ピエール・クロソウスキーと悪魔の系譜学」
日時:2017年10月24日(火)15:00-17:00
場所:人文社会学系棟A203会議室
15:00-15:40 楊 鶴(フランス語学領域5年)
「暴力表現merdeの用法について」
15:40-16:20 田代 雅幸(フランス語学領域5年)
「連辞par contreとen revancheについて」
16:20-17:00 後庵野 一樹(フランス文学領域5年)
「ピエール・クロソウスキーとデモ二ズム」
日時:2016年10月13日(木)14:00-18:00
場所:筑波大学 1C302会議室
14:00-14:40 水落 理子(フランス語学領域2年)
「フランス語形容詞と日本語の「かわいい」の比較」
14:40-15:20 楊 鶴(フランス語学領域5年)
「暴力表現におけるlàの用法」
15:20-16:00 田代 雅幸(フランス語学領域5年)
「à l'inverseとà l'opposéについて」
休憩15分
16:15-16:55 松田 里沙(フランス語学領域3年)
「Langage SMSにおける略語形成の独自性について」
16:55-17:35 後庵野 一樹(フランス文学領域4年)
「Tableaux vivantsとrumeur ピエール・クロソウスキーの絵画について」
日時:2015年10月15日(木)13:00-18:00
場所:筑波大学 1C302会議室
13:00-13:35 松田 里沙(フランス語学領域2年)
「SMSにおけるフランス語の文体的特徴」
13:35-14:10 楊 鶴(フランス語学領域4年)
「フランス語における言葉の暴力性」
14:10-14:45 田代 雅幸(フランス語学領域4年)
「談話マーカーen revancheをめぐって」
休憩15分
15:00-15:35 津田 香織(フランス語学領域5年)
「特徴づけの談話における述語の日本語・フランス語の対照」
15:35-16:10 プヨ・バティスト(フランス語学領域5年)
「フランス語における詩的複数」
休憩15分
16:25-17:00 後庵野 一樹(フランス文学領域3年)
「ピエール・クロソウスキーの絵画における反解釈について」
17:00-17:35 木村 仁志(フランス文学領域4年)
「アラン・ロブ=グリエ『もどってきた鏡』における父の形象と精神分析」
日時:2014年10月17日(金)13:00-18:00
場所:筑波大学 1C302会議室
[ 第一部 ]
13:00-13:30 後庵野一樹(フランス文学領域2年)
「クロソウスキーにおける体験の叙述―『わが隣人サド』から『歓待の掟』へ」
13:30-14:00 高須賀真之(フランス文学領域2年)
「アントナン・アルトーと身体性―シュールレアリスムから『残酷演劇』へ」
14:00-14:30 木村仁志(フランス文学領域3年)
「声と痕跡(補遺)―アラン・ロブ=グリエ『もどってきた鏡』とサルトルを中心に」
休憩15分
[ 第二部 ]
14:45-15:15 大道果南(フランス語学領域2年)
「談話マーカーdisonsに関する研究」
15:15-15:45 楊 鶴(フランス語学領域3年)
「フランス語の移動動詞aller, venirに関する研究」
休憩15分
16:00-16:30 田代雅幸(フランス語学領域3年)
「記事タイトルにおけるau contraireについて」
16:30-17:00 プヨ・バティスト(フランス語学領域5年)
Sur la notion de présupposition et son rapport avec les actes de langage
日時:2013年10月11日(金)13:00-17:00
場所:筑波大学 1C302会議室
[ 第一部 ]
13:00-13:30 小川紋奈(フランス語学領域1年)
「フランス語の単純未来形の機能と用法について ―Le Petit Princeをコーパスとして―」
13:30-14:00 石田寛直(フランス文学領域2年)
「フランス語の名詞sensの意味の多義性について」
14:00-14:30 楊 鶴(フランス語学領域2年)
「フランス語母語話者による修正がフランス語学習者にもらたす変化―コミュニケーションを中心に―」
休憩15分
14:45-15:15 田代雅幸(フランス語学領域2年)
「フランス語の副詞句au contraireの論証的な用法について」
15:15-15:45 プヨ・バティスト(フランス語学領域4年)
「日本語の「てしまう」の再定義およびフランス語の対応表現について」
休憩15分
[ 第二部 ]
16:00-16:30 後庵野一樹(フランス文学領域1年)
「ピエール・クロソウスキー『バフォメット』における複数化のモチーフについて ― 脱境界的ないし越境的文学空間に向けて」
16:30-17:00 熊倉弓佳(フランス文学領域2年)
「ラシルド『ヴィーナス氏』における花の描写について」
日時:2011年9月22日(木)14:00-18:30
場所:筑波大学人文社会学系棟5階 B519
[ 第一部 ]
14:00-14:30 高橋由貴 (フランス語学領域1年)
「フランス語における丁寧表現について」
14:30-15:00 津田香織 (フランス語学領域1年)
「日本語「覚え(てい)る」「思い出す」とフランス語表現」
15:00-15:30 谷田部祐介(フランス語学領域1年)
「ニューカレドニアにおけるフランス語の実態とその認識」
休憩15分
15:45-16:15 益子優介 (フランス語学領域2年)
「場所副詞làの定義について」
16:15-16:45 山中冴ゆ子(フランス語学領域2年)
「フランス語母語話者における副助詞「だけ」の誤用分析」
16:45-17:15 プヨ・バティスト(フランス語学領域2年)
「フランス語における数の概念について」
17:15-17:45 稲葉梨恵(筑波大学博士特別研究員)
「フランス語会話における談話標識の諸相―テキスト分析によるアプローチの可能性」
休憩15分
[ 第二部 ]
18:00-18:30 嘉瀬薫(フランス文学領域4年)
「「私ではないもの」を語る ―アンドレ・ブルトン『ナジャ』(1928年)をめぐって―」
日時:2010年9月16日(木)14:00-17:00
場所:筑波大学人文社会学系棟6階B620
[ 第一部 ]
14:00-14:30 稲葉梨恵(フランス語学領域5年)
「un Nの総称解釈と代名詞çaの考察」
14:30-15:00 山中冴ゆ子(フランス語学領域1年)
「日仏語オノマトペ対照研究」
15:00-15:30 プヨ・バティスト(フランス語学領域1年)
「日本語とフランス語における数の概念」
休憩15分
[ 第二部 ]
15:45-16:15 嘉瀬薫(フランス文学領域3年)
「ブルトンと音楽 ―「黄金の沈黙」(1944年)を中心に―」
16:15-16:45 六川裕子(フランス文学領域5年)
「アナトール・フランスと中世趣味:オーギュスタン・ティエリーとミシュレの歴史研究の影響」
日時:2009年9月24日(木)15:00-17:30
場所:筑波大学人文社会学系棟5階B519
[ 第一部 ]
15:00-15:45 嘉瀬薫(フランス文学領域2年)
「シュルレアリスムと思考の働き ―アンドレ・ブルトン『通底器』を中心に―」
休憩15分
[ 第二部 ]
16:00-16:45 宮川宗之(フランス語学領域2年)
「チュニジアのフランコフォニーとコードスイッチング」
16:45:-17:30 稲葉梨恵(フランス語学領域5年)
「目的語位置に現れる文照応詞çaとleの比較的考察」
日時:2008年9月26日(金)14:30-17:15
場所:筑波大学人文社会学系棟5階B519
[ 第一部 ]
14:30-15:00 宮川宗之(フランス語学領域1年)
「フランコフォニー、マグレブとサブサハラ」
15:00-15:30 稲葉梨恵(フランス語学領域5年)
「フランス語の会話におけるçaの使用について」
15:30-15:45 休憩
[ 第二部 ]
15:45-16:15 嘉瀬薫(フランス文学領域1年)
「アンドレ・ブルトン『ナジャ』における一人称について」
16:15-16:45 鈴木俊弘(フランス文学領域5年)
「言語の喩為物(ゆいぶつ)論、そして遺物(ゆいぶつ)(でもその前に鬱)論:
フランシス・ポンジュ「リラ」を読む」
16:45-17:15 藤井陽子
「聖地巡礼-17世紀リエージュの司祭の旅行記」
日時:2007年9月21日(金)14:00-17:15
場所:筑波大学人文社会学系棟5階B519
[ 第一部 ]
14:00-14:30 野村宏美(フランス語学領域2年)
「SV型構文における動詞existerの用法について」
14:30-15:00 古家久美子(フランス語学領域2年)
「現代フランス語における連結辞de toute façonについて」
15:00-15:30 稲葉梨恵(フランス語学領域4年)
「物語文における不定名詞句<un N>とその照応形式との関係について」
15:30-15:45 休憩
[ 第二部 ]
15:45-16:15 鈴木俊弘(フランス文学領域4年)
「鳥たちの晨夜 ―― フィリップ・ジャコテの方へ」
16:15-16:45 六川裕子(フランス文学領域5年)
「アナトール・フランスにおける「純粋さ」と「宗教性」」」